人工内耳でも障害年金はもらえる?デシベル基準と認定条件・申請ポイントを解説

最終更新日 26-04-29

人工内耳の手術を受けた方や検討している方の中には、

「人工内耳を使っていると障害年金はもらえないのでは?」

と考えている方が少なくありません。

しかし結論から言うと、

人工内耳を使用していても障害年金の対象になる可能性は十分あります。

この記事では、人工内耳と障害年金の関係について、実務の視点から分かりやすく解説します。

 

人工内耳とはどのようなものか

人工内耳は、重度の難聴に対して行われる医療機器で、音の情報を電気信号として脳に伝える装置です。

補聴器で効果が得られない場合に適応となり、両耳または片耳に手術で埋め込まれます。

ただし、人工内耳を装着しても

  • 完全に正常な聴力に戻るわけではない
  • 環境によって聞き取りにくさが残る

といった特徴があります。

 

人工内耳でも障害年金の対象になる理由

重要なポイントは、

障害年金は「補助具を外した状態」で判断される

という点です。

聴覚障害の場合、

  • 補聴器
  • 人工内耳

これらを使用しているかどうかではなく、

外した状態の聴力(デシベル値)で認定されます。

 

聴覚障害の認定は「検査数値」が基本

人工内耳のケースでは、以下の2つが評価の中心になります。

① 純音聴力レベル(デシベル)

どれくらいの大きさの音が聞こえるかを示す数値です。

② 最良語音明瞭度

言葉としてどれだけ聞き取れるかを示す指標です。

 

障害等級の目安(聴覚障害)

人工内耳の有無に関わらず、以下の基準で判定されます。

1級

  • 両耳100dB以上

→ ほぼ聞こえない状態

2級

  • 両耳90dB以上

    または
  • 両耳80dB以上+語音明瞭度30%以下

→ 日常会話が極めて困難

3級(厚生年金のみ)

  • 両耳70dB以上

    または
  • 両耳50dB以上+語音明瞭度50%以下

→ 労働に制限がある状態

 

よくある誤解:「人工内耳をつけている=対象外」

これは大きな誤解です。

実務では、

  • 人工内耳あり
  • 補聴器あり

でも認定されるケースは非常に多くあります。

理由はシンプルで、

判定は“装着なしの状態”で行うからです。

 

「検査数値+日常生活」の両方が重要

聴覚障害は数値中心ですが、実務ではそれだけでは不十分です。

検査数値

  • デシベル値
  • 語音明瞭度

日常生活の影響

  • 会話が成立しない
  • 電話対応ができない
  • 会議や接客が困難
  • 家族との会話にも支障

このような

「実際の困りごと」

を申立書や診断書に反映することが重要です。

 

人工内耳で注意すべきポイント

① 両耳それぞれの数値が必要

平均ではなく、

左右それぞれが基準を満たす必要があります。

② 検査の取り方で結果が変わる

  • 補助具を外して測定しているか
  • 正しい周波数で測定されているか

これが不適切だと、等級が下がる可能性があります。

③ 診断書の不備で不支給になることがある

よくあるミスとして、

  • 語音明瞭度の未記載
  • 計算ミス
  • 日常生活の記載不足

などがあります。

 

初診日の考え方(実務で重要)

人工内耳のケースでは、

  • 難聴の初診日
  • 手術日

が混同されやすい点に注意が必要です。

原則として、

最初に耳鼻科を受診した日が初診日

になります。

こんなケースは要注意

以下のような場合は専門的判断が必要です。

  • 幼少期から難聴で通院歴があいまい
  • 長期間受診していない
  • 複数の病院を受診している

初診日の証明ができないと、申請自体が通らないこともあります。

 

併合認定の可能性(見落としやすい)

人工内耳の方は、

  • めまい
  • 平衡障害

を伴うことがあります。

この場合、

聴覚+平衡機能障害で等級が上がる可能性

があります。

 

新潟で人工内耳の障害年金を検討している方へ

人工内耳の障害年金は、

  • 数値基準は明確
  • しかし実務は非常に繊細

という特徴があります。

新潟でも、

  • 「対象外だと思っていた」
  • 「補聴器や人工内耳があるから無理だと思っていた」

というご相談が多く見られます。

しかし実際には、

検査方法や書類の整え方で結果が変わるケースも多い分野です。

まとめ

人工内耳と障害年金のポイントは以下のとおりです。

  • 人工内耳を使っていても対象になる
  • 判定は“外した状態”の聴力で行う
  • デシベル値と語音明瞭度が重要
  • 両耳それぞれが基準を満たす必要がある
  • 日常生活への影響も評価対象
  • 診断書の質で結果が大きく変わる
  •  

まずは受給の可能性を確認してください

人工内耳の障害年金は、

「もらえないと思っていたが対象だった」

というケースが非常に多い分野です。

  • 自分が該当するか分からない
  • 数値はあるが判断できない
  • 一度不支給になった

このような場合でも、見直しで認定されることがあります。

新潟で障害年金の申請を検討されている方は、まずはお気軽にご相談ください。

 

 

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